映画『神様のカルテ』 試写日記

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神様のカルテweb.jpg '10年度の本屋大賞では見事2位に輝き、さらに続編も'11年の同大賞にノミネートされた夏川草介のベストセラー『神様のカルテ』。地方病院に勤める青年内科医が、忙しさに追われながらも、妻や友人、同僚、上司そして患者たちに支えられながら成長していく姿を描くヒューマン・ドラマです。そんな話題作がスクリーンに登場。先日試写会が行なわれたのですが、とても温かい感動を覚えました。
 櫻井翔さん演じる栗原一止(いちと/通称:イチ)は、夏目漱石と妻をこよなく愛する青年内科医。「24時間、365日対応」で大勢の患者を抱える地方病院に勤める彼は、あまりの忙しさに髪はぼさぼさ、専門外の診療や働き詰めでの睡眠不足などが日常茶飯時の慌ただしい日々を過ごしています。そんな彼が働く姿からは、「医者不足」や「受け入れ拒否」などの現代日本が抱える厳しい地方医療の現状が見て取れるのですが、片や、人の生死と対面する医者の素直な想いを感じることもできます。その想いとは、「すべての患者としっかりと向かい合いたい」という気持ちです。人の"死"と向かい合うことで大いに悩み、"死"を含めて患者の"生"を見つめる医者の想いが伝わってくるのです。
 この日の試写会の後に、福岡の医療の最前線で活躍するドクターたちのトークイベントがありました。登壇した4名の先生方は「大学病院などで行なわれる先端医療の研究も大切だけど、同時に患者と向かい合う地方医療も大切です。」「昨日まで元気だった患者さんが、突然亡くなることもあります。未だにスタッフとともに涙を流します。」「TVなどで問い沙汰される"たらい回し"など、はごく一部での出来事です。私は基本的に受け入れ拒否はしません。医療に携わる者として"命を救う"ことが前提ですから。」「年を重ねるごとに医者はストイックになるものです。」などの心強い言葉を伝えてくれました。
 本作ではリアルな"命の現場"が描かれています。だからこそ、"命の意義"を考える機会を与えてくれるのです。

【ストーリー】
 松本の病院に勤める内科医・イチ(櫻井)。不眠不休の過酷な毎日を送っていたが、優しい妻・ハル(宮﨑)や同じアパートに住む仲間たちには恵まれていた。ある日、大学病院に誘われた彼は、最先端医療への興味はあるものの、今受け持つ患者が気がかりで転属の決心がつかない。そんな時、彼を頼って末期ガンの患者(加賀)が現れた...。

【データ】
['11・日・128分]
(原作)夏川草介
(監督)深川栄洋
(出演)櫻井翔/宮﨑あおい/要潤/吉瀬美智子/加賀まりこ/柄本明
8月27日(土)より天神東宝/ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13/ユナイテッド・シネマ福岡/T・ジョイ博多/TOHOシネマズ トリアス久山/ワーナーマイカル・シネマズ 福岡ルクルほかにてロードショー

(c) 2011「神様のカルテ」製作委員会
(c) 2009 夏川草介/小学館

 

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このページは、Cinemaが2011年8月22日 11:54に書いたブログ記事です。

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